それにしても本当にチケット当たらない。
いったい何回 e-plusに同じこと入力すればいいんでしょう?
ここ数年は1ツアーで軽く100回はID PW 姓名 ルビ 同行者の姓名 年齢 メルアド 携帯番号etc.を入力させられます。なんでログイン情報保存できないんだろう?
さらにはファンクラブの人数も再募集を始めてしまったため増えて、会員でもなかなかチケット取れません。
そんな中、今年は自分のファンクラブ枠第5希望まですべてハズレ、同行者の第5希望でやっと当たったのが今回の島根県民会館でありました。もうNHKホールや神奈川県民ホールなんて望むべくもありません。
まあ、単に運が悪いのだけかもしれませんが・・・。
ただ島根は達郎マニアにとってはある意味「聖地」なので、それはそれで良かったんですけどね。
相変わらず長すぎる前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう。
島根県民会館は1968年開場の古いホール。
「今年やっとトイレがウォッシュレットになった」とは達郎さんのMCトーク。
日曜日なので5時開場6時開演。
購入したグッズはお決まりのツアーパンフのみ。
ADD SOME MUSIC TODAYのTシャツにも一瞬食指を動かしかかりましたが。
席は1F26列 後ろから5列目くらいですが、小さめのホールだけにそれ程後ろという印象ではありません。
ほぼ6時ちょうどに、いつものようにドラムス小笠原拓海さんを先頭にメンバーがステージに現れ、客席から歓声が上がり、自分の持ち場に着きます。さらに歓声が大きくなりました。そう山下達郎の登場です。
ギターを肩にかけ、お馴染みカッティングのイントロが奏でられます。
1.SPARKLE
そのお馴染みフェンダーテレキャスターのカッティングのイントロを聴いて、おっ クリアな音だ!
ボーカル歌い出しはちょっとこもった感じかな?でもこれは自分の耳がPAから出る音に順応していないんですよね。いつもそうです。でも・・・
2.LOVE'S ON FIRE
これはいい音だ!耳が慣れ始め、達郎さんの声がとてもクリアに聞こえます。
いやいや、ホールでこんなに歌がはっきり歌詞の一字一句が聞こえるのって大げさじゃなく初めてじゃないだろうか?島根県民会館大ホールは定員1537人。この手の多目的ホールとしては小さめの規模ですが、それだけのせいじゃなさそう。
MCで言ってましたが「恐らくこのホールに一番多く出演しているのは山下達郎」だそうです。
ところでこのLOVE'S ON FIREのスタジオ録音の演奏はすべて打ち込みで作られていると思いますが、これのフィジカル演奏を聴いてみたかったのです。いやいや上手い!個々のプレイヤーの実力は分かっているんだけれど、改めてバンドトータルとして放たれる音のタイトさ、まとまりは例える言葉が見つかりません。
3.人力飛行機
相変わらず最高の声質。籠もらず、かといってキンキンになることもなく、あたかもトラックダウンしたライブレコードの音質で聞こえます。そしてドラムとベースのグルーヴ感、そこに乗っかるホンキートンク調ピアノのバランス、もう何もかも完璧です。
この曲では、昨年のツアーから新たに参加している鳥山雄司さんのスライドギターソロが堪能できますが、その音色もボリュームもリズムセクションに対してベストなバランスでした。
それにしても達郎さん自身の声のなんと滑かなこと。ハイノートも無理に振り絞っている感全くゼロです。
「バルサは少し脆さが目立つ」
小学生の頃バルサ材買って、マブチモーターつけてシャシーだけのクルマつ作ったっけ。
MC:「今日は親戚縁者はほとんど来てない」って分かりますよね。ここから出雲までは鉄道で1時間ほどです。
ここから夏の歌3連発ということで・・・
4.夏への扉
5.僕らの夏の夢
6.Sync Of Summer
この最新曲は昨年のツアーでも演奏されましたが、今でもこう言う曲調を作ってくれているのは昔からのファンにとってはとても嬉しい筈。一時期新曲はタイアップの要請からかバラードに偏っていた感がありますが、この十年くらい、光と君へのレクイエムあたりからミディアムからアップテンポのグルーヴ感満載の「達郎節」が増えてますね。
もう一つ今回気づいたことは、エレキギターとアコースティックギターの持ち替えが結構頻繁だったこと。ステージの段取りより、曲のつながりのイメージ優先だったのでしょうか?
7.PAPER DOLL
去年までSOLID SLIDERでやっていたギター、サックス、キーボード×2のソロ回しは、今年はこの曲で。何廻り目の後に全員で音出しますが、ソロイストのテンション上がってもリズム隊は決して走りません。
8.ポケットミュージック
バックコーラスが美しいこの曲では、ハルナ ENA 三谷のアンサンブルを堪能出来るのですが、特にブレイク後のI CAN HEAR THE MUSIC,SENTIMENTAL MUSIC,IN THIS POCKET MUSICの部分が心に刺さります。ただ他の曲もそうでしたが、コーラスの音量もう少し大きければいいのになぁなんて思いました。今回のライブで音的にもう少し、なんて感じた唯一の部分でした。
ところで、昨年のインプレッションでも書いたのですが、ハルナさんって本当に唄いながらの腕のアクション無いんですよね。ついそんなところに目が行ってしまいます。
9.シャンプー
達郎さんがエレピの弾き語りで歌うこの曲は、宮里陽太さんのソプラノサックスが際立ちます。個人的には宮里さんのサックスの音色はアルトよりもソプラノの方が好みです。
達郎さんが奏でるエレピの音って、自分は楽器機材のことは詳しくなくどういったエフェクターを使っているか全く分かりませんが、素晴らしい臨場感。まるでヘッドフォンで聴いているが如きの音。曲の最後の一音が今でも耳を離れません。
10.ONLY WITH YOU
11.I LOVE YOU‥‥Part II
例年恒例のアカペラコーナーは昨年に引き続きドゥーワップじゃないパターン。今年はBig Wave発売40周年とのことで、ONLY WITH YOUとI LOVE YOUを一人多重録音のテープに乗せて唄われました。ONLY WITH YOUの完全アカペラバージョンは今年のツアーが初出ではないでしょうか?
12.クリスマスイブ
初めて山下達郎のライブに来た人のため、これが人生一度きりの山下達郎ライブに来た人のために必ず演奏されるこの曲は、例年通りの演奏パターン。
ところでこれも例年通りですが、観客に向かって達郎さんからこんな問いかけが・・・。
「今日初めて生の山下達郎を見た人手を挙げて」
今回は結構多くて1/3くらいに感じました。
「吉と出るか、凶とでるか」
これも例年通りの台詞です。
ちなみに隣の席のカップルも挙手してましたが、女性はかなり感激の度合いが強かった様で、この後何度も目頭を押さえていました。良い回に当たりましたね。
13.蒼氓
以前は「希望という名の光」と年ごとにテレコで演奏されていましたが、ここ数年は蒼氓が続いています。
この曲は後半コーダの部分でかなりハイノートが連続するのですが、ここも楽々って感じで歌われました。♬Me and You. You and Me.
本当に今夜(今年)は喉の調子が良いようです。
14.さよなら夏の日
ギターをおろし、これだけワイヤレスマイクで唄います。途中でステージの右の袖、左の袖に移動しながらの歌唱です。途中の歌詞「ごらん、最後の虹が出たよ」の部分では毎回右手で空を仰ぎます。自分もカラオケで歌う時はこのまねをします(笑)
15.メリーゴーラウンド
サカナクションの山口一郎はNHK FMの自身の番組で山下達郎メロディーズを特集した際に、この曲を単に昨今のシティポップと呼んで済まされる楽曲じゃない。心して聴くべき音楽だと言っていたのが印象的でした。
16.今日はなんだか
今回のSUGER BABE時代のナンバーはこの曲とアンコールのパレードの2曲。これも結構ハイノートが続く曲ですが、聴いていてそのことを意識させない程声の調子が良かったんですね。
ちなみに声の調子が良い理由のひとつとして、大酒飲みだった達郎さんがコロナ禍以降お酒を一切断ったからだそうです。地声のハイノートに加えファルセットの伸びも全然違う、とは竹内まりやさんの弁。
17.LET'S DANCE BABY
お決まりのクラッカー発射後のコメントは「今日は高松より多い」
ちなみに自分は飛行機だったのでクラッカー持って行けませんでした。現地調達しようと思ったんですが、松江で売ってる場所見つけられませんでした。
後半のメドレーでは・LOVELAND, ISLAND・踊ろよ、フィッシュ・高気圧ガール・ヘロン・CHEER UP! THE SUMMER・THE THEME FROM BIG WAVEが歌われました。
18.アトムの子
途中に挿入されるTVアニメ鉄腕アトムの主題歌♬10万馬力だ鉄腕アトムの「じゅーまん」が以前は裏声だったのが19年あたりから地声になりました。
ここからアンコール
拍手に迎えられてチェックのシャツに着替えた再度登場した達郎さん大きな正方形のパネルを持っています。
発売まで10日迫ったまりやさんのニューアルバム PRECIOUS DAYの紹介です。
「まりやは東京にいる」に開場からは落胆の声が。
達郎さん「これはオレのコンサートだ」
19.パレード
ここでふと気がついたことがあって、今回のライブ 例年と違ってギターのシールド(コード)が短いんじゃないか?と感じました。いつもだと達郎さんがギターを弾きながらステージ上を動き回る時に、ローディは長いシールドが舞台のモニターとかに引っかからない様にシールドたぐりながら達郎さんの後ろについて回るんですが、そういったシーンが一度もなかったんですよね。一応ギターにシールドは着いているんですけど、どうなっていたんでしょうかね?
ちなみにご存じない方に説明をすると、山下達郎はワイヤレスを嫌う人なので基本的にはギターとアンプ(エフェクターは介しているけれど)はシールドで繋いで音を出します。
20.RIDE ON TIME
これもお決まりのバンドメンバー紹介をソロ回しを伴って行います。
また、セットに設けられた「お立ち台」のマイクを通さずに「生歌」を今年もやってくれましたが、2階席の後ろの皆さんへ ってご発言。先にも書いた様にここは音響良いし小さめだから楽勝だったと思います。
21.恋のブギウギトレイン
今日のライブもいよいよ佳境です。基本的に山下達郎のコンサートの音量はそれ程大きくはなく、というか聴きやすい適度な音なのですが、さすがにここまでくると意図的?に大音量になって、apple watchから90デシベル超えてますって警告がでました。そんな中でwoo boogie woogie love train c'mon! c'mon! の女声コーラスはとても心地よくまた可愛く聞こえます。
22.YOUR EYES
このアカペラのラストナンバーの前には必ず来場のお客さまにコメントがありますが、今回はSNSに対するクレームがなされました。具体的な書き込みに対する物言いではありませんでしたが、SNSで世の中荒んでいるという意味の発言でした。
しかし、これは私の個人的な憶測ですが、ジャニー喜多川の一件でまだまだ山下達郎の名前を見ただけで脊髄反射する人が結構いるんだと思います。さらには未だに松尾某はグジュグジュ言っているようですね。達郎さん自身はSNSとか一切やっていないとのことですが、未だに誹謗中傷の葉書がサンデーソングブックに沢山届いていることは想像に難くはありません。
山下達郎のライブは演奏時間が長いことで有名ですが、今回はアンコール含め2時間45分。昨年の山形とほぼ同じ時間。今まで自分が経験した中で最長は3時間半。それ以外は長くて3時間と少しが平均的でしたが、年齢的なこともあってさすがに敢えて短めにしているとの話を昨年小笠原拓海さんの口からお聞きしました。曲数を以前より1~2曲減らしているのと、曲中の各楽器のソロパートが明らかに短くなっていますね。
それは兎も角、今回の島根県民会館のライブは本当に素晴らしい歌、演奏、そして音響でした。特に達郎さんの声質は71歳にしては・・・ではなくて、年齢がどうこうという以前に絶対的にとても上質な歌声でした。
明日は山下家ファンにとっての聖地、出雲に向かいます。
その模様は次回のブログで・・・。