凝れば凝るほど・・・

FANBLOGから引っ越し中です。音楽、ゴルフ、旅行、雑誌、小説、広告その他お気に入りをとりとめもなく

LET'S GROOVE !

久々の投稿は、もっと久々の音楽ネタです。

ここ最近盛り上がった世間で話題の音楽ネタは、なんと言っても安室奈美恵の引退ですね。 凄い盛り上がりは、ニュースネタとしても各マスコミにことごとく取り上げられていました。

シークレットゲスト ヤマPが登場して大盛り上がり!

また「Mステ」ことミュージックステーションも9月15日に10時間!特番でダンスミュージックの大特集。 安室もダンスミュージック。Mステのメインも小室ダンスサウンド

音楽とダンスは切っても切れない関係ですね。 それは何も最近始まったことではなく、17世紀の舞曲に遡っちゃうのはやり過ぎとしても、1920年代スイングジャズ時代から50年代に一世を風靡したツイスト、そしてロックンロールをバックにダンスを踊るのは映画BACK TO THE FUTURE の「魅惑の深海パーティ」(分かる?笑)のシーンでも出てくるように、生バンドをバックに踊ってたんですね。

その後ダンスミュージックの主流はブラックミュージックがメインとなって、リズムアンドブルースに移行していきます。JB 、テンプス、マイケル・・・ なんて、音楽の歴史を述べるのが今回のブログの趣旨じゃないので、この辺にしておきますが、まあ、現代大衆音楽とダンスは切っても切れない関係で有り続けています。

でね、この二つのテレビ放送を観て、個人的にとても感じたことがありました。

それは、リズムはあるけどグルーヴがほとんど感じられないと言うことなんです。

グルーヴって何でしょう? 達郎さんはよく自身のラジオ番組で言ってますが、グルーヴとは音楽の「ノリ」「根性」「ガッツ」だそうです。 小室サウンドが一世を風靡した90年代前半、山下達郎が強烈なアンチテーゼとしてこんな楽曲を発表しました。 (私個人的な意見です)

ジャングル・スウィング ジャングルビート=ボ・ディドリービートに乗って歌われる歌詞にこんな一節があります。 「こんなフェイクなビートじゃとても踊れやしない。聴かせておくれよあのSWEET SOUL MUSIC」

マシンによる頭打ちの"ドンツク ドンツク" "ズンドコ ズンドコ” ビートはフェイクである、という主張だと私個人は受け止めております。

それは、達郎氏がサンデーソングブックの4週間に渡る「モータウン特集アーカイブ」で奇しくも述べていたように、「当時ファンは別として、音楽ビジネスとして小室サウンドに迎合していたのは一儲けを企んでいた広告代理店のオヤジくらいのもので、自覚のあるミュージシャンは絶対にやろうとしなかった」のであります。 ちなみに安室奈美恵に私が個人的につけたニックネームは「平成ズンドコ娘」(笑) でも、そのモータウンアーカイブスでは安室のNEW LOOKが紹介されました。この曲は、スプリームスのBABY LOVEをサンプリングしていて、今回のファイナルライブでも歌われていましたが、これこそ安室奈美恵のグルーヴの有りパターンであり、それ以外 特に小室時代の頭打ちサウンドとは完全に一線を画しています。

推測ですが本当は彼女コッチが好きなんじゃないかな?

まあ、安室ファンにはそんなことどうでもいいんでしょうけどね。

 

さて、グルーヴの話しに戻りましょう。 グルーヴ GROOVE は直訳すると「」です。 ゴルフに詳しい方なら、アイアンの溝のことをグルーヴって呼ぶことをご存知だと思います。

それがどうして音楽の「ノリ」「ガッツ」になるかと言うと、これは私の想像ですが、アナログ盤の溝からきているんだと思います。針が塩ビに刻まれた溝をひっかいて音を出す。何となく分かりますよね。 耳で聴く音楽を文字で表すのは難しいし、私のような素人が理論を正確に述べる事なんて出来ませんが、4拍子の2拍目と4拍目にアクセントが置かれるリズム、それがグルーヴ感を生み、さらにそのアクセントを微妙に遅らせることによってさらにグルーヴ感が強まると。 小室サウンドはそれの真逆、1拍目と3拍目にアクセントが置かれた結果、ドンツク、ズンドコになっているんですね。勿論このサウンド小室哲哉が作ったものではなく、自分の記憶ではペットショップボーイズあたりから始まったものじゃないかと思います。さらにその前のパンクミュージックの頭打ちが最初だったんでしょうか?

よくよく考えると、我々日本人が血筋的に古来からカラダに染みこんでいるリズムは頭打ちなのかも知れません。だってお坊さんが叩く木魚って頭打ちですよね。 でも、音頭ってアフタービートかな?(笑)

グルーヴについてはもう一つどうしても触れたいことがあります。

それはこのお二人のことであります。

 

やってる音楽結構違うのに、その歌い方にはとても共通する何かをずっと感じておりました。 それが歌い方にグルーヴ感がほとんどないと言う事に気付いたのは約10年前のこと。 特にお一人目の方、歌う時に凄く腕を振るでしょう?それってカラダの中にグルーヴ感が無いからなのかな?腕振らないとタイミング取れないのかもね。 マッキーもトローンとした歌い方ですよね。小学校の歌のテストみたい。達郎さんのRIDE ON TIMEのカバー歌ってますが、それをオリジナルと聴き比べて頂ければ一目(耳)瞭然です。


 最後に、自分にとって最もグルーヴが感じられるサウンドの一例をご紹介いたしましょう。

Josie - Steely Dan TKV - YouTube

と言う訳で、また来月。