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思い切ってランディ・ニューマンのお話をしましょう

いつかはこのブログでランディ・ニューマン RANDY NEWMANについて書いてみたいと思っておりました。

でもなかなか書けなかったのには理由があります。

 

それは、私自身の英語力の問題とアメリカ文化とキリスト教に対する不見識からであります。

 

彼は現代アメリカが生んだ偉大なソングライター&シンガーでありますが、他の高名なシンガーソングライターとの大きな違いは、より歌詞の比重が大きいこと。

もちろん作曲能力も非常に高い人でありますが、その歌詞が分からなくちゃ始まらない。

だから自分はLPもCDも訳詞がついていた日本盤を買っていました。

サブスク主流の現在なかなか悩ましい問題であります。

また更にライブやTV出演の際、彼の二言三言に観客や司会が大笑いする事に、こっちはさっぱり分からないのはとても残念。

マジにランディニューマンの歌ってる事、喋ってる内容を理解するためにもっと英語を勉強しておきゃ良かったなって今でも痛切に思っております。

1983年に一度だけ来日した折、青山日本青年館で彼のコンサートに行ったんですが、歌と合間のトークに客席から幾度も巻き起こる笑い声について行けなかったのは、とても残念だった記憶があります。

もっとも笑っていたのはほぼ外国人だったんですけどね。

自分が行ったコンサートで外国人比率が2番目に高かったのがランディニューマンでした。

ちなみに一番はジョニ ミッチェルです。

さて、私が彼の事を初めて知ったのは、ニルソンの代表作 「ハリーニルソンの肖像」のB面最後に納められていた「サイモンスミスと踊る熊」と言うとても可愛く素敵な曲でこれは今でもお気に入りの一曲です。

そしてその次作のアルバムが全曲ランディニューマンの作詞曲の「ハリーニルソン ランディニューマンを歌う 」NILSSON SINGS NEWMAN

ランディニューマンとハリー ニルソン

私 このアルバムはアメリカポピュラーミュージック史に残る大傑作だと思います。達郎さんもこのアルバムを「珠玉の名盤」とサンデーソングブックで紹介しております。

その後ランディニューマン自身のアルバムを何枚も集め愛聴してきました。

そして大学生になって彼自身の代表作のSail Awayと言う曲の歌詞に強い衝撃を受けました。

アメリカでは食べるものに苦労はしない。

猛獣に追われてジャングルを逃げ惑うなんて事はない。   

アメリカではみんな自由さ。

一日中神様のこと歌ってお酒飲んでればいいんだ。   

アメリカ人になるって偉大なことだよ。   

さあ、アメリカに向かって船出をしよう。

ランディニューマンは白人です。自分たちの数代前の仕業をこうやって歌にします。

  

みんなは我々のことが嫌いみたい。なんでかな?   

そりゃ完璧にはできていないけど頑張ってるんだ。   

でも回りの奴ら、昔からの友達からさえも馬鹿にされるなんて。   

だったらでかい一発落としてやるぜ。

自分の国の大統領をこう揶揄します。ポリティカルサイエンス

 

かと思うと、   

キャロライン どうかボクのものになっておくれ。   

君はボクのタイプの女の子なんだ。   

春の日が君を包むとき君の回りにはボクしかいない。   

なんてストレートなラブソングがあったり、キャロライン  

 

老人よ、目を開けて、誰がさよならを言いに来るのか見るんだ。   

人は誰でも死ぬんだ

こんな寂しくて悲しくて残酷な歌も書いています。オールドマン

自分の父親が危篤になって病院から呼ばれ、ぼんやり曇った海辺の道を運転していた時、不意にこの歌詞とメロディが浮かびました。

 

そして、いつかこのブログでランディ ニューマンについて記そうと思った一番大きな理由は、以下の出来事があったからであります。

2005年ハリケーンカトリーナ」によるルイジアナ ニューオリンズの大洪水の際に、ちょうどお隣のテキサスから出張で日本に来ていたアメリカ人何人かと食事をしていたときのことです。

話題が当然この大洪水の話になった時、私はある歌の事を思い出しました。

それがランディニューマンのルイジアナ1927という曲。

ルイジアナ ミシシッピー川の過去の大洪水の事を歌ったこの曲をご存知ですか?

と尋ねると、ピートもビリーもボブも「知らない」

私は「じゃあ、明日この曲が入ったCDの歌詞カードを持ってきます」

そして翌日歌詞カードを見せると、ボブは「ああランディニューマンか」

ビリーは「誰それ?」

ボブ「♬You've got friend in me・・・」

ビリー「Oh! I know」 

あ、そうか。ランディ ニューマンって今やトイストリーの歌の人で有名なんだよな。

で、私「Louisiana 1927がこれで・・・」

ボブ「ちょっと待ってくれ、なんだこの曲」

ボブはLouisiana 1927の一曲前にあった曲の歌詞に見入っていました。

「おい、ピート、ビリーこの歌詞見てくれ!」

それがGOD SONG 神の歌でありました。

私はボブに聞きました。 「何をそんなにエキサイトしているんだ?」

ボブ 「ここにはジーザスクライストが人間に対して・・・・・」

私 「???」

ちなみにボブはネイティブアメリカンの血が入っています。そのことと関係あるのか?

そこで、このブログの冒頭に戻ります。

自信の英語力とアメリカ文化とキリスト教に対する不見識です。   

 

カインはアベルを殺したがセツは何故だか分からなかった。   

もしもイスラエルの子らが満ち溢れるべきでならば何故誰かが殺されなければならないのか?

そこでセツは神に問うた。

中略   

神曰く、人は何の意味のなく わたしには意味の薄いものだ    

人はこの荒野を追われる   

なぜならば人はわたしがそこにいると思っているからだ   

だからわたしは人類を愛するのだ

中略   

わたしはあなた方の街を焼き払った   

いかにあなた方が盲目に間違いなかったか   

あなた方はみなわたしへの信仰を置くことにもの狂おしく熱中するするに違いない   

だからわたしは人類を愛するのだ 

 

神様は、自分は人間たちに災難を振りまいて来たのにもかかわらず、人間たちは私のことを崇めてくれる。 だから私は人間のことを愛しているんだよ。

ボブがこの歌詞を見入った理由は、この解釈でいいのかな?

福音派とか信心深いキリスト教徒を皮肉っている? もしそうなら、アメリカ人としてこれを作って歌うのって凄いことだと思うけど、大丈夫だろうか?

 

残念ながら、自分はこの歌が真に意味することが理解できておりません。 もし、このブログを読まれて、このランディ ニューマンが作った歌詞の真意がおわかりの方がいらしたら、是非お教えいただきたいと思います。

God's Song (That's Why I Love Mankind) (Remastered) - YouTube

 

最後に、つい最近彼がアップしたこのビデオをご覧ください。先ほど書いたSail AwayならぬStay Awayであります。この曲の意味はおわかりですよね?

Randy Newman - Stay Away - YouTube

Venus in sweatpants That's who you are. Baby, keep your distance, please. Stay away from me Wash your hands Don`t touch your face How do you like that?